PSYCHO-PASSシリーズ 感想まとめ
人間のあらゆる心理状態と傾向を計測し、定量化できるようになった22世紀の日本。本人ですら解らない精神の内奥を科学の神秘によって解き明かす機序。その名は「シビュラシステム」。
システムの導入により、人々は、ひいては社会は理想的な安寧を享受していた。機械によって数値化された人間の心理状態は「サイコパス(PSYCHO-PASS)」の俗称で呼び慣わされ、とりわけ犯罪に関する数値は「犯罪係数」と呼ばれている。たとえ罪を犯していなくとも、犯罪係数が既定値を超えれば潜在的な犯罪者──潜在犯として裁かれる。
理想的な幸福を実現したはずのユートピアで起こる犯罪の数々……それを取り締まるのは厚生省公安局。シビュラシステムに接続された携帯型心理診断/鎮圧執行システム「ドミネーター」を手に、システムが犯罪者と見定めた人々を”執行”する──
社会にとっての、人間にとっての真なる幸福とは何なのか。
古今東西の哲学者たちが追求してきたこの命題を『サイコパス』は精巧なSF設定で炙り出そうと試みる。 揺るぎない思弁が物語世界に通奏低音している、という点に於いて『サイコパス』は紛れもなくSF(スペキュレイティブ・フィクション)であり、現代風に洗練されたSF(サイエンス・フィクション)である。
『サイコパス』第1期のオンエアをリアルタイムで視聴してから10年以上が経った。一過性のマイブームに終わることなく、ぼくが10年以上もこの作品を追いかけ続けているのは飽きないほど面白いからだ。何度も繰り返し再見しても揺るがない面白さを、強度を、この作品が持っているからだ。
そういうわけで、個人的に思い入れの強い作品なので書いた感想を本ページにまとめておくことにした。まだサイコパスシリーズを未見の人には背中を押す一助となれば幸い、既に観た人には思い出を補完するパンフレット代わりになればこれまた幸いである。
*随時更新中*
PSYCHO-PASS(第1期)
PSYCHO-PASS 2(第2期)
PSYCHO-PASS 3(第3期)
PSYCHO-PASS SS
PSYCHO-PASS 劇場版(1作目)
PSYCHO-PASS FIRST INSPECTOR
PSYCHO-PASS PROVIDENCE